ドバイに立ち寄ったことがある。
トランジットのための滞在だったので1日歩き回っただけなのだが、あまりにも加計呂麻島とは別世界だったのを鮮明に覚えている。
この写真は、その時僕が撮ったものだが、場違い感というか、なんとも不思議な感じがする。
この日常とかけ離れた実体験は、その時の空気感や匂い温度まで自分の中に刻まれる。
それを積み重ねて、自分の中に様々な引き出しを増やすのも旅の楽しみだ。
ドバイはともかく東京でさえ奄美とは違い過ぎて、宇宙船かタイムマシーンに乗った感覚が味わえるとさえ思ってしまう。
僕は、1年間でフェリーカケロマに乗って古仁屋へ渡る回数は5回以下。ちなみに昨年の6月から2回だけ。運転免許の更新だったり、車検だったり、奄美空港へ向うため、やむなしフェリーに乗るだけ。
常連のお客さまの方がフェリーカケロマに乗っている回数が多いぐらい。
島の住人で寝たきりのお年寄り以外で僕より少ない人いるかしら。
そんな加計呂麻島引きこもりの僕が羽田空港にたどり着いたら、そりゃ近未来にトリップした感覚であり、違う惑星に着いた感覚になる。
言語だけ通じるけど、景色も文化も何もかも違う。
僕は島が好きで島で暮らしているけど、東京は面白いと思う。とても好きな都市だ。
東京または世界の面白い部分や良い部分、あるいは良くない部分を知ることは、とても自分にとってプラスになる。
違う場所から自分の居場所と自分自身を客観的に見るのは重要だと思う。
奄美には、古き良さはあるのだが、古臭い良くない部分や視野が狭すぎる部分もあるのが事実。
奄美に住む人々も奄美空港から宇宙船に乗って出かけてみてはどうだろうか。
きっと、近所のうわさ話が少し減り、もしかすると、未来への展望が開けるかもしれない。