ポルトガルへの想い

記憶に残る大切な食事というものはある。

ポルトガルの親愛なるJoãoの家でのランチもそのひとつだ。
僕とJoãoでおばあちゃんのために彼女の好きなバラの花を摘み、市場で魚と野菜を買って、みんなでスープやサラダを作って、老人ホームみたいな施設にいるおばあちゃんとおばさまを迎えに行き、太陽が眩しい庭にテーブルを準備して食事を楽しんだ。

目の前には広大な葡萄畑とオレンジの果樹園、太陽の光と吹き抜ける風が気持ち良い。
Joãoに、こんな日はロゼのワインを楽しむんだというのも教えてもらった。
食事の後は、田舎道を日が暮れるまでサイクリングしたのを、つい先日の出来事の様に覚えている。
きっと、僕がおじいさんになっても鮮明に記憶が蘇る重要な1日だと思う。

その大切なポルトガルの家族から嬉しい知らせが届いた。
長女のMariaが「結婚式を挙げるから、君達もポルトガルまで来ないかい。」という話だった。
そんな事言われたら、本当に行っちゃうのが天野家なんだが、6月どうしても行けないので諦めざるをえなかった。

彼らの美的感覚や楽しみ方から、強烈な影響を受けた。
あの素敵な思い出は、僕たちの暮らしの中でも生き続けいている。
楽園生活のエッセンスとなって。

ポルトガルへの想いは、とても深い。