クロヘリシロツバメガイ|加計呂麻島水中アート生物

加計呂麻島の海で出会える美しい生物達を紹介

海の中には、様々な色とデザインの美しい生物達が暮らしています。

しかも、加計呂麻島は生物の種類がとびきり多い素晴らしい環境でもあります。

ガイド中もプライベートでも、いつも必死に様々な生き物達を探している私が、
独断と偏見で加計呂麻島の美しいと思う海の生物達を紹介したいと思います。

pukapukaringoさんがシュノーケリングで見ることが出来る普通種を中心にブログで紹介しているので、Little Lifeは少しマニアックなテイストで紹介します。

撮影カメラは、オリンパスのTG-6です。使用者が多いTG-6の撮影サンプルとしても参考にして頂けたらと思います。全て素潜りで防水水深の15m以内で撮影しています。

クロヘリシロツバメガイ

学名 Chelidonura pallida

これが何の生き物か?って思う方も多いと思います。
そして、美しいか?と思う方も。

答えはウミウシの仲間です。
ウミウシというと「紫の液出すやつでしょ!」と言う方が多いのですが、それもウミウシでアメフラシの仲間。
こちらはカノコキセワタ科というグループのウミウシなのです。

私には、カラーリングはもちろん、スケルトンな質感と柔らかい動き、ニシキツバメガイ属の突起部分のデザインがたまらないのでした。
種小名パリーダは、青白いという意味らしいが、自分で勝手にパリジェンヌを連想するエレガントなウミウシだと思って昔から学名も覚えています。

加計呂麻に移住する前から憧れていたウミウシの一種で、初めて遭遇した時には水中で興奮し過ぎて溺れるかと思いました。
実は、加計呂麻島に移住した理由のひとつに、遭遇できるウミウシの種類が多いというのもあります。
移住理由が多過ぎるから18年も住んでいるのかもしれませんね。

スキューバダイビングをしていた頃は、年に1or2個体ぐらい遭遇していましたが、シュノーケリングと素潜りしかやらない現在では、8年ぶりぐらいに今年遭遇しました。
前回のオイランハゼと違って、狙って見られる生物じゃないのです。
この手のレア物は、生息環境を把握した上で運次第ですね。
運気を上げて来られた方のみ、過去の遭遇ポイントへご案内いたします。

2000年、当時ウミウシの事を勉強したくて慶良間諸島の座間味島の小野氏の元へ向かいました。一緒に潜ったあの日々が現在の財産になっている事は間違いありません。
小野篤司氏の本を2冊紹介。

撮影カメラ オリンパスTG-6